11月12日の日記の続きで、長引く胃の不調から、ようやく病院に行こうと決めてからの話を。

行くと決めたからには一日でも早く診てもらいたいという思いと、(過去の日記でもチラッと書いた通り)有給休暇の残りが常にカツカツな自分には、「土曜まで待つ」「半休を取得して行く」のに抵抗のようなものがあった。
そして軽く無謀にも「昼休みを使って会社の近所の病院でサッと見てもらおう」などと思い、ある日の昼休みに速攻で会社を飛び出て、最初に「内科・胃腸科」という看板が目に入ったクリニックに駆け込んだ。

まあ当たり前なのかも知れないけど、これが失敗だった。
病院に入った瞬間に恐ろしく閑散とした待合室と、軽いカビのような臭いが目と鼻に飛び込み、入ってすぐにUターンして出ようかとさえ思った程だった。
(結局は時間的な焦りと「すぐ診てもらえそうだ」という思いが勝るに至ったんだけど)

いやそれでも、たとえ建物や設備がボロくても医者がまともなら…とも思ったんだが、呼び出されて診察室に行くと、何故か赤ら顔をした酔っ払いオヤジのような医者が、何故か半笑いで待ち構えていた。
(全く誇張無しです。念の為…)

仕方なくそのニタニタ顔の医者に今の症状について説明してみたものの、全てを話し終える前に、医者の方から質問される事さえ無いまま「そりゃ胃炎だね」と決め付けられてしまった。
胃炎用の市販薬はいくつか試したと言っても「そんなものは効かんよ」と頭ごなしに一蹴され、結局は胃酸を抑制する薬を出されて速攻で「じゃ、お大事に」となった。

診察に時間が掛からなかった事だけは(仕事中だった事もあって)良かったものの、ここはもちろんと言うべきか、その胃薬を飲んでも症状は一向に回復せず。
言葉は悪いが、全くの無駄金を捨てただけで終わった。

さすがに少々無計画すぎたと反省した自分は、「もっと真っ当な病院を調べてから行こう」と思い直して…自宅からは少々遠いものの、ホームページがあって設備や院長の人柄が信頼出来そうで、かつ土日でも診察日設定のあるこの病院に(週末まで待って)行く事にした。

そしてその病院でようやく真っ当な問診や触診等を受けて、その上で診断された自分の病名…それは、逆流性食道炎だった。
胃酸が逆流して食道や胃の入口を荒らし、吐き気や胸焼けを起こす病気で、病気の主な原因としては「ストレス」と「不規則な時間の食事」とのことだった。
昼食はともかく、夜は仕事柄どうしても不規則な時間になってしまうし、酒を飲む事が多い自分は特に深夜(…早朝?w)に飲食する事も多くて、まさに原因にドンピシャだった。

とりあえず最悪の病気は免れたと少しホッとしたものの、やはりとでも言うべきか…病気の状況や確実な判断は、胃カメラで検査しないと分からないとのことだった。
自分の年齢(当時31歳)的に、まだあと数年は胃カメラを飲まなくても大丈夫だろうと思っていたんだけど…こればかりは仕方ない。
それに自分としてもちゃんと検査してもらって、余計な病気の心配の種を早く根絶したいという思いもあったし。

…ただそうは言っても、「あの」胃カメラである。
最近は医療技術の進歩もあって、昔ほど検査に苦痛を伴わなくなったとは言われているものの…やはり気になってネットで胃カメラの体験談なんかを読んでいると、

「苦しくて死にそうだった」「(苦しくて)涙と鼻水が止まらなかった」「二度とやりたくない」etc...

もちろん人によっては「全然苦しくなかった」という人もいるんだけど、こういうのはどうしても悪い情報ってのが目立ってしまう。
結局検査当日まで…ドキドキとまでは行かないにせよ、少しソワソワした、落ち着かない日々が続いた。


…。ここですごくキリはいいんだけど、最近更新回数が少ないし、その割にはちょっと短いのでもう少し書きますかw


そう言えば、この日記の最初に「一連の体調不良についてはほとんど誰にも言っていない」と書いたけど、この胃カメラの話だけは違っていて。

ちょうどこの胃カメラ検査を控えた一週間前、自分の過去の日記に頻繁に出てくる某氏と会った時に、軽く雑談的なノリで「実は胃をやっちゃってさ、来週の土曜に胃カメラやる事になって…」みたいな話をしたんですよ。
その時はその某氏も「マジで〜?」なんて普通のリアクションをしていたんですけど、数日後にメールで「土曜日セットやります!」とか普通に飛んで来ちゃったりしてね。

…まぁセットの参加者は自分だけじゃないし、いつものごとく?話を適当に聞いてただけだろうと思ってここは「胃カメラする日だから無理」と返信したんですね。
そしたら検査前日の20時半頃に電話が掛かって来たんですよ。
何だ、もしかして心配でもしてくれてんのかな?とか考えながら電話に出ると、「久しぶりに行きますか〜!」と来たもんだ。

人間ドックとか健康診断の前日と同じで、ましてや胃の検査をするんだから、もちろん前日の21時以降は食事はおろか水分も摂れない。
そんな人間を麻雀に誘うなよとは思ったものの、別にここまでならまだ余裕で笑い話で終わるところ。
ここで俺は3度目の「明日胃カメラだから」と、あと数十分もすれば茶も飲めなくなるという現状をレスしたんだが、それに対する某氏のリアクションは「はぁ?」というような口調で、

「それがどうしたってんですか?」

だった。

あはは。健康っていいよね。


この一件以降は、(前にも増して)よほどの事がない限りは、自分の体調の話を他人にしようとは思わなくなった。


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