2日の日記の続きを。

見るからにスペースが不足している作業場の中で唯一、並び机の右側と左側が少しずつ開いている机があった。
いや、開いていると言うよりは「無理に開けた」と言う方が正しいか。
本来その席に座っていたはずであろう方々は机の左右の端に追いやられ、いかにも窮屈そうな格好で作業をしていた。

既に机付属の引き出しキャスターは全部外に一時退避されていて、足元はスカスカの状態だった。
そして当然のように、その二つの机に三人が並んで作業させられる羽目になった。

そもそも机のサイズが比較的小さめで、一人ずつが使ってもスペースが不足しそうな机に三人。
その机と机の隙間に、会社から持ってきたノートPCを置いての作業…。
この業界に入って10年目。会議室やタコ部屋に押し込められて作業した経験はあれど、机と机の狭間で作業したのは初めてだ。

互いの机にはわずかに段差があるので、PCも微妙にガタガタ&グラグラする。
ただそれより、無意識に椅子を引くと椅子の脚が机の脚にいちいち当たって椅子の動きが止まるのが本当に鬱陶しい。
脚を自分の足で蹴り、当たらないように毎回調整してやらないと椅子が全然引けない。
そして机の脚が足元の空間に居座ってるおかげで、自分の足を組む事はもちろん、足を閉じる事さえ出来やしない。
さらに左右に座っている「元の座席主」が無意識に机の引き出しを開けると、程よく鋭利な角度で引き出しが俺の脇腹に直撃する。

会議などで紙ベースで資料を貰っても置く場所がないので、ノートPCの裏(奥)のわずかなスペースに平積みにするしかない。
(しかも狭いってのに無駄にやたらとA3で印刷してくるしw)
逆に資料を見ながら作業する時は、PCの手前のわずかなスペースで資料を折り曲げながら見るしかない。
資料を横に置きながら作業するなんて、夢のまた夢の話だった。

「狭いなら資料をPCで直接見ればいいだけの話じゃないの?」と突っ込みが入りそうだけど、これがまたそんなに甘くない。
極めて可読性の低い&項目配置が適当すぎる資料ばかりであるが故に、PCで見ると必要な情報が一目で見渡せず、実にイライラさせられる。
それに不具合一覧のExcelなんてもう、あまりに不具合が多すぎるから「開くのにどんだけ時間掛かるんだよ」状態だし。
まだ狭くても紙を小さく広げて見たほうがマシ、って事がほとんどだった。

そしてさらに…今回のソフトウェア開発では「液晶モニタ2台を常に使用」というブルジョワジーな要件があったため、このクソ狭い机の上に更に会社から持参した液晶モニタを置く羽目に。
当然もう1台の液晶は横に並べて置けないので、ノートPCの斜め後ろに「ノートの画面と被る形で」無理矢理置いたんだが、これでそのままソフトを動かすと当然、ノートの画面が邪魔をして液晶側の画面が全部見えない。
結局ソフトを動かす度にノートPCの画面を開いたり閉じたり、または自分自身が可動範囲内で何とか上下左右に動いてみたり…
そんな広島カープの応援みたいな動作を一ヶ月、朝から晩まで繰り返す羽目になってしまった。

それでも、ただ単に狭いだの環境がクソだのってだけなら…相当な忙しさを加味しても、別にそれほど大した話じゃない。
そしてこれらの問題は今回の苦痛要素の単なる飾りでしかない事を、日を追う毎に痛感させられる事になる…。


…あと2回くらい続きそうです。


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