興味のない人にとっちゃつまらんと思うので、続きものの日記は少し間を空けながら書いていきます。
今回は少し毛色の異なる話でも。


「好きなアーティストは誰?」
「普段どんな曲を聴いてるの?」

会話の流れやタイミングで、誰彼問わずにこういう事を聞かれる事がままある。
別にどうって事のない、他愛もない会話の一つでしかない問いなんだろうが…自分にとってこれを答えるのは、極めて苦痛な作業の一つだ。
正直言って、もう10年くらいまともな回答をした覚えがない。大体は、適当に茶を濁らせて終わるようにしている。

自己紹介を見てもらえれば分かる通り、自分が純粋に「その音楽を聞きたいから聞く」という曲のほとんどは、浅倉大介関連の曲になる。
他のアーティストは大抵が他の理由(これについてはまた別の日記で…)で聴いているだけで、もちろん曲によっては好きな曲とかも当然あるけど、そのアーティスト自体が好きと言えるレベルには達していないと思っている。

浅倉楽曲の何が好きなのかは、また別の日記で書くとして(まとめて書き出すと毎度の如く、長くなりすぎるのでw)…。

話を戻すと、じゃあ何故自分が質問にそう答えないのかと言えば…
一時期(と言うか昔)は、別に何ら臆する事もなく?この質問に回答していたんだけど、これがまた今までに一度も、自分が最低限期待する程度のリアクションすら相手から返って来た事がないからだ。

「浅倉大介」という名称を口に出した時、相手から返ってくるリアクションのパターンは大抵次の3通りになる。

パターン1:「誰?知らん」

特に聞かれた時期が最近であればあるほど、こう返される事が多い。
確かにここ数年はTV出演などもほとんどなく(「堂本兄弟」でキーボード弾いてたと言っても誰も知らんだろうし)、メディアへの露出はかなり少なくなった。
まあ、知らんもんは知らんのだからこのリアクションについてどうこう言うつもりはないけど、少なくとも気分のいいもんじゃない。
それに、このリアクションに精一杯抵抗して「T.M.Revolution の曲を書いてる人だよ」なんて言ったところで、TM自体の世間の印象がアレだから大抵は「ああ、あのいつも風に吹かれてる人?最近見ないね」程度の返しで終わる。
やり切れない、という心情を表す言葉がこれ以上ピッタリ当てはまる事もそうそうない。

パターン2:「この人ってゲイなんでしょ?」

自分は音楽に限らず、大袈裟に言えば芸術系のアーティストってのはどこか宗教的な要素を持っていて、理屈の通じない世界だと思っている。
(宗教だけじゃなく、政治やスポーツの応援なんかも少し似てるかな)
それこそ不用意な発言は即喧嘩に発展しかねない話のはずなのに、そこでこういうリアクションが返ってくる事自体が信じられない。
でも本当に多いんですよ、この反応。

自分は別に浅倉氏本人の素行には興味はないし、楽曲が好きなのだから、ゲイだろうが何だろうがどうだっていい話。
ただその真実がどうこうじゃなくて、こんなリアクションが先頭に来る時点で…それ以上の話を進める気には、どうしたってなれる訳がない。

パターン3:「同じような曲調ばっかだよね」

中途半端に邦楽を齧ってる連中に多いパターンがこれ。
別に全面否定する気はないし、自分の場合も浅倉楽曲は数秒聞くだけで本人のそれかはすぐ分かる。
(別に自分のマニア度どうこうって話じゃなくて、それくらい特徴的な音作りをするって事ね)
問題は、このリアクションを表現された時に「明らかに好意的な感情で言っていない」という部分にある。
こういう人には「お前ちゃんと色んな曲聴いたのかよ」なんて言ったって、まず通じない。
好意的な感情を持ってないアーティストの曲なんて、誰だって聴くわけがない。

浅倉楽曲に出会って15年。
未だに、音楽で気の合った仲間・友人・知人はただの一人もいない。
逆に腹の立つリアクションを返されるのが恐くて、親しい人間であればあるほど、音楽の話はしないようにしている。


…いつかまた、続きを書きます。


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