前回に引き続いて旅行の話を。

余市のウイスキー蒸留所を見学し終えた後、それでもまだ少し時間は余ってしまったけど…駅の周りを散歩するなどして適当に時間を潰して、
そしてようやくやって来た1両編成の普通電車(普通しか走ってない)に乗り込んで長万部方面へと向かった。
視界全てが自然に覆い尽くされた、広大な景色の中をトロトロ…じゃない、速度をフルに出さないのが不思議に思えるほどのんびり走る列車。
あまりにマッタリし過ぎて道中何度も睡魔に襲われそうになるも、景色を見られるのはこの時間帯しか無いゆえ気合いで目を開け続けた。

余市から1時間半ほど列車に揺られた後、今日の二つ目の目的地であるニセコに到着した。
北海道旅行と言えば観光や飲み食いだけではなくて、やっぱ「温泉」ってのも欠かす事の出来ない要素と言う気がするんだけど、
今回は未だ安ホテルのなんちゃって温泉しか入ってない。そこで、せめて一箇所くらいは本格的な所に入ろうと思って事前に下調べをしていたら、
この駅のすぐ近くという絶好のロケーションにこんな温泉があるというのが判明して、乗換駅じゃないけど一旦途中下車をする事に決めた。

次の列車が来るまでのインターバルは、およそ1時間20分。この間に温泉に浸かろうという魂胆だが、時間的に少々慌しい。
それに万一、悠長に温泉に入っている間に次の電車を逃したりすると、今日予約しているホテルがある函館への到着が不可能になってしまう。
って事で最初のうちは少々焦りながら行動してたけど、終わってみれば温泉上がりにのんびりビールまで飲む時間があるほど余裕でした。
駅の近くとは言え利用客のほとんどが車利用のせいか、程々の数の温泉客に対して、酒の売店や休憩所は人影がゼロで実に快適に飲めた。
温泉も規模は若干小さめなものの、ジェットバスやら露天風呂やら温泉のスタンダード?は一通り揃っていたし、まぁ概ね満足ってトコかな。

温泉を出た頃の時間は18時を少し過ぎたくらいだったが、例によって温泉(の建物)と駅のライトアップ以外、既に周囲は完全に真っ暗だった。
次の列車に無事乗り込んだ頃には、やっぱり車窓はトンネル走行中みたく真っ暗。仕方のない事だけど、やっぱつまらん。

19時半頃に終点の長万部に到着した。ここから特急に乗り換えて函館へ向かう訳だが、ここで乗り換えの待ち時間が40分ほどある。
ちょうど腹も減ってきた時間帯だし、この時間を利用して駅周辺の食い物屋でも探すか…と思いながら駅から一旦出ると、

…またしても視野の180度全部が真っ暗。店がどうこう言う以前に、目に見える明かりが街灯と自販機とタクシーのライトしかない。
駅の売店も当然、「本日の営業は終了しました」…の予想のさらに上を行くもので、「当店は当分の間休業します」の張り紙。正直軽く吹いた。

仕方なく缶コーヒーをすすりつつ40分待ち、そしてようやくやって来た列車に乗り込んで函館へ。
乗り込んだ列車の指定席車両は何故か満席状態で、込み合った車内では弁当を食う気も起こらず…結局何も食わないまま目的地に到着した。
ホテルにチェックイン後も「この時間じゃ、営業してる店もほとんど無いだろうなぁ」とか思いながら部屋のホテル近辺ガイドを眺めていると、
ふと目に飛び込んだのがこの店。予定では明日の昼にでも行くか…と思っていた店だけど、ここなら遅くまで営業してそうな気がするってんで
ホテルの近所に店舗があった事も幸いしてとりあえず行ってみる事に。すると店は幸い営業中で、まずは一安心ってな感じだった。

店のハンバーガーのメニューを一通り見た感じ、正直言ってパッと味の想像がつくモノが少なかったのでw、とりあえず無難に人気メニューを
上から順番に注文しときゃ間違いないだろってなノリで「チャイニーズチキンバーガー」と「くじら味噌カツバーガー」(とドリンク)を注文した。
そのいずれもモスやウェンディーズを上回るほどのボリュームで味もなかなか良く、サイドメニュー無しでも充分満腹にはなったんだが、
鯨バーガーのソースが少々がクドくて、自分には水必須だったのがちとアレかな。濃い味が好きな人なら丁度いい具合かも知れんけどね。

食事を終え、ホテルに戻ったのは22時半を少し過ぎた頃だった。
部屋に戻ると速攻でホテルバーの営業時間(0時迄)を確認して、「よし、今から行っても3杯は行けるな」などと思いながらやっぱり最上階へ。
最後、客が自分一人になるまで居座…じゃない、爽やか〜に飲み終えてチェックをお願いすると、あら、何か知らんけど会計が異常に安い。
不思議に思って後でレシートを確認したら、一杯分の会計が綺麗に抜け落ちていた。幸運だけど、俺しか客いないのにミスるなよって気もする。

部屋に戻った後は、温泉に入ったばかり&明日の朝の予定が早いという事もあってそのまま就寝。
以降、ようやく最終回となる次回に続きます。


-CLOSE-