前回の旅行話の続きを…と言っても、もうアホかと言うほど間が空いてしまったのでw 既に「いつの話だよ」状態になっているかも。
まぁ前回(11月13日)の日記を参照しつつ見てもらえれば幸いです。

ホテルにあった周辺地図を見ながら「**の角を右へ」など要点だけを携帯のメモ帳に書き込んだ後、その店で晩飯を食う為にホテルを出た。
人通りも車の行き来もほとんどない裏道を歩いて、駅の方向へと歩き出す。そんなに複雑な道のりではないんで、迷子になる気はしなかった。
そして歩く事およそ40分…道中歩いている(体を動かしている)にも関わらず、寒さで耳がピリピリして来た時は多少自分が間抜けに思えたがw
最終的には無事、道に迷う事もなく目的の回転寿司店に辿り着く事が出来た。体を動かしたおかげか、腹具合もいい感じになってきた。

平日だったおかげか客はほとんどおらず、広い店内に5〜6人しかいなかった。
そのせいか目の前を回っているベルトコンベアには寿司ではなく、ノボリの皿しか回っていない。よって終始「注文は口頭でどうぞ」状態だった。
ここでも今まで同様に食べ物の写真を撮ろうかと思ったが、客が少な過ぎる故にどうも浮いてしまうし、雰囲気的にもやりづらいので自重した。

自分は普段、あまり寿司を食べる機会がないので(少々お高いイメージもあるしw)単純な比較は出来ないけど、食べる前にネット等で得ていた
「北海道での回転寿司は、東京の回らない寿司並に旨い」の情報通り…飛び抜けて何かが旨いとまでは思わなかったけど、何を頼んでも
「これはちょっとなぁ…」と言うのがなくて全て満足の行くモノだったって感じかな。しかも最初に当然の如くビールを飲んで、寿司の注文にしても
トロやら何やら値段を一切無視して食いたい物だけを食って、おまけに最後にカニ汁まで注文して、合計で寿司10皿+αを平らげた会計が
3Kでお釣りが来るってのも実に安いと感じた。東京でこれと同じ物を食おうと思ったら、間違いなく「諭吉さん、さようなら」状態になる気がする。

食べ終わって店を出て、さすがに帰りはタクシーを拾ってホテルに戻ったんだけど、
ちょっと驚いたのが北海道のタクシーの初乗り料金で、これが何と470円。東京より200円近く(今なら200円以上)安いのにはビックリ。
ちなみに当然ワンメーターでは帰れず、ホテルに着いた時は1000円近い金額になった。この距離を歩いた自分の無謀さに改めて感心する。

ホテル周辺には港以外はほとんど何もなく、おまけに釧路は温泉地という訳でもないので、ホテルには温泉の出る大浴場なども付いてない。
となると後はホテルで酒を飲むくらいしかやる事が無いんでw、部屋でシャワーを浴びた後に最上階のバーラウンジへと向かった。

珍しい女性のバーテンダーが作るお酒を飲みつつ、カウンター越しに見える最上階からの釧路の夜景を眺めて…まではお洒落な感じなんだが、
横で飲んでいた中年夫婦のオヤジが酔っ払い、バーテンダーに「ここのホテルは建物の色が悪い」などと絡み始めたおかげで後は居酒屋状態に。
最後は冷静で品の良さそうな奥さんに引っ張られるようにして帰って行った。ま、これはこれで面白かったんだけどね。

翌日はローカル線での移動になり、万一寝過ごしたりして朝早くの電車を乗り損なうと一日の予定がメチャクチャになってしまうんで、
早めに切り上げてさっさと寝る事にした。昼に電車で爆睡してしまっていたが、その後に歩き回った事もあってすぐ眠りにつけた。

朝の7時半くらいに、目覚ましが鳴る前に目が覚める。緊張感のおかげか、やはり5人以上が参加するセットの時とは違って目覚めがいい。
朝食を摂っている暇がないんで、朝を食べずにホテルをチェックアウトして駅に向かう。朝の釧路もやはり寒く、よく冷える。

釧路からは釧網本線と言う、北海道随一の好景観路線と言われる線区に乗って網走へ。
ちなみにこの路線は特急電車が走っていないので、わずか1両編成の普通電車に乗る事になる訳だが…席選びの時に「右か左か」で迷う。
事前にネットで調べた情報では、左右で景色の差が圧倒的に変わるとあったのまでは覚えていたが、肝心のどちらかを忘れてしまっていた。
で、迷った末に「鉄っちゃん(いわゆる鉄道おたく)らしき人間が乗っている」右に決めたんだが、結局その景色は終始左側が圧倒していた。
おまけにその鉄っちゃんと思っていたヤツは出発早々に寝てやがるし。まったくもう、紛らわしい素振りすんじゃねーよ(…八つ当たりw)。

ここの路線の景色はさすが評判通りとでも言うか、本当に「日本にもこんな雄大な場所があるんだなぁ」と思えるほど素晴らしいものだった。
もし季節が冬であれば、もの凄い圧倒的な雪景色だっただろうな…とも思うが、紅葉(やや枯れ気味だったが)が広がる景色も別の良さがあった。
ただ乗客は観光客ばかり(つーか人が住んでそうな場所を走ってない)で、いい景色になると皆が揃ってデジカメを構える光景は多少異様かも。

ちなみに自分は朝飯代わりに釧路で「ズワイ弁当」を買い込んでいたんだが、腹が減っていたんで発車直後に速攻で食べ終えてしまい、
列車が好景観ゾーンに突入した時には緑茶しか残ってなかった。いやまぁほら、飯を食ってちゃ景色堪能に集中出来ませんからね。ははは。

途中の知床斜里という駅に停車中、いきなりビールサーバーを背中に担いだおっちゃんが乗り込んできて車内販売を始めた。
停車時間は5分ほどだったが、瞬く間にビールやら特産品やらを売りさばいて降りていった。何と言うかホント、上手く商売するよなぁ。
ちなみに自分は緑茶を飲んでいたおかげでビールって気分にはならなかったが、もし喉が渇いていたら間違いなく頼んでいた気がする。

列車が網走に近くなると右側に景色に雄大な海岸線が見え始め、ようやく左に座っている連中の顔を右方向に向かせる事が出来たが、
それから程なくして電車は網走に到着してしまった。およそ3時間の移動が全く苦にならなかったというのも、何か珍しい感じがする。

…次回に続きます。


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