週末になってようやく暇な時間が出来たんで、久しぶりにフリーに行ってきた。
時間に余裕があれば都心まで出て打ちたかったんだけど、時間の関係で仕方なく近所の点5雀荘「ぱたーん」へ。

内装とか看板…あとレートにしてもそうだが、ここは表向きは一応「若者向け雀荘」ってノリだけど、客は相変わらず年寄りばかりだった。
ただ個人的には点5雀荘に来るじーさんやばーさんって、ピン雀の同じ客層と比べて「麻雀好きの憎めないオヤジ」的なノリの客が多いんで
あまり苦にはならない(事が多い)。逆に言うとピン雀のオヤジってのは何かガメツいというか、雰囲気がギスギスしてるとでも言うか…
麻雀より金が好きって連中が多い気がしてあまり好きになれない。自分の腕に自信があるせいか、負けるとやたらキレたりもするし。

入った卓もメンバー1入りに加えて、上家には寝てるのか起きてるのか分からないオヤジ、対面には入れ歯をシーシーさせてるばーちゃん。
はっきり言って何の緊張感もない卓だけど、麻雀の感覚を思い出すにはちょうどいいか、とか適当な事を思いながらゲームが始まった。

すると1G目の東パツから妙にツキまくり、高目三色を3順目でテンパイしたかと思えばリーチ後に速攻高目が出たり、親でクソ待ちの
リーチのみを曲げたら一発ツモだったり、まさに労せずして点棒が5万点を越えるというラクな展開に。
おまけにオヤジはやっぱり両面待ちのタンヤオドラ1をダマでアガってるし、対面のばーちゃんは「もうベタオリ」とか自分で散々連呼して
ドラのトイツ落としまでしてるのに、ハイテイ間際で突如心変わりしたのか急に押してきて俺のリーチに刺さってくれたりネタには事欠かず、
気が付いたらトップを取ってゲームが終わっていた。

この様子だとラスを引くタイミングがあるとすれば「やむを得ない勝負をさせられて、それに負けた時くらいだよな…」なんて事を考えながら、
リードしてる状態で先制された時に中途半端に満貫張ったりして結局刺さるなよ、などと超局地的な願望を頭に巡らせていたんだけど、
2G目の東パツ起親で早速「こちらが翻牌ドラをポンした状態で5順目被先制リーチ(アンパイ0)」という絶好の放銃日和な展開が来てしまい、
普通にゼンツしたら普通にばーちゃんにハネ満刺さりました。ま、よくある話っちゃそうなんだけど。

がしかし、ここでもばーちゃんの「ベタオリ中の謎のゼンツスイッチON」によって適時、勝手に点棒をバラ撒いてくれたおかげで
オーラスを迎えた時点で全員が2万点台の接戦になっていた。
自分は2着目で、トップ目のばーちゃんとは4900点差。1000・2000でOKという状況で、2順目で何とこんな形になった。

 ドラ

最初に少しだけ考え込んだが、「ツモ和了で逆転トップ確定」「裏ドラが乗り易い形」「2順目なら一発和了の期待が相当ある」などの理由で
ほぼ迷わず待ちで即リーに打って出た。ここから頑張ってピンフを作ったって、それで逆転確定になる訳でもないし。
とにかく一発で出てくれりゃまさに言う事なしだったんだけど、これがまた惜しい事にリーチ後の2順目には場に出てきた。
当然倒して気合いを込めて裏をめくるも、裏は当然のように乗ってくれず、2600の和了になってしまい2着で終わってしまった。

…。何故か、場の空気がシラ〜っとしている。しかもおまけに、対面のばーちゃんは自分がトップだと知るや否や、

「へぇーっ、私トップなんだ。へぇへぇ、ほーう。いやー、こりゃびっくり」

などと、ややもすると嘲笑的なニュアンスでのたまう。
さすがに少しカチンと来たが、ここで「いや〜、裏ドラ1枚あれば逆転だったのに〜」なんてオーバーアクションを取ると余計言い訳臭くなる。
自分のこの和了には自信があったんで、意地でも表情を変えずに過ごす事にした。相手が点数計算も出来んと、こういう時に面倒臭い。全く。


元々あまり長時間打つ気もなかったし、ましてや打牌が遅くて進行もチンタラしてたんで4G目にラス半を掛けた。
その4G目も、ばーちゃんの代わりに入った陰気そうなピザメンバーに追い掛けの宣言牌で見事に討ち取られてまた、ハネ満放銃のスタート。
局の道中で若干回復するも、オーラスを迎えた時点で3着目と14000点差で…断ラスと言ってもいいくらいのラス目だった。

ここで、ほぼ同点だった2着目のオヤジと3着目のメンバーが同順にリーチ。そしてその時、自分はこんな形だった。

 ツモ ドラ無関係

同じ順目にこちらもテンパイしたんで、とりあえず2着目か3着目から満貫直撃で逆転なんだし迷わず切りでブン曲げると、
何と3着目のメンバーが一発で掴んだのは!!

大して心の準備が出来てなかった自分はあわててロンを宣言して、裏が無い事を確認したのち…ほぼ無意識のうちに

「12000の2枚」

と申告する。この時点では特に深い意図とかは何もなくて、ただ「一発で出たんだからハネ満くらいあるだろ」くらいの意識しかなかった。

が、点棒授受を終えてふと冷静に自手を見返すと…これ、「メンタンピン一発赤」で満貫しかないじゃありませんか。
思わず「すみません間違えました、これ満貫ですね」と口走りそうになったものの、この局のオヤジとメンバーのリー棒を含める事によって
12000の和了なら数百点差で2着目のオヤジまで捲る事にも同時に気が付く。そこで私は、

気付いた瞬間に速攻で牌を崩して、一気にガララララッと卓に流し込みました。

…でもメンバーもハネ満と申告されても何一つ疑問を抱いてなかったし(つーかあまりの不運に清々しい様子さえあったしw)、
オヤジも当然の如く全く気付いてなかったようだし、ま、いいか。

結果:1−2−1−0 +200(チップ:−7枚)

結局チップ負けしたおかげで収支はショボショボになってしまったけど、まぁレートと場代を考えれば及第点ってところかな。


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