日記の続きを再び。

何とか自宅を出て、なだれ込むようにその元上司の車に乗せてもらった後…隣駅の近くにある大学病院に送ってもらった。
ただ病院から車椅子を借り(てもらい)、診察の受付を済ませて(もらって)、その受付の隅の方でしばらく待つ事になったまでは良かったが…
土曜日って事で病院も診察形態が縮小モード?になっていて、待てども待てどもなかなか自分の名前がコールされない。

その待ち時間中の車椅子に座っている間も腰は断続的に痛んでくるし、耐え難い痛みではないけれど、継続的な強い痛みってのは結構つらい。
それにこう言っては何だが、病院に来ている他の患者さんを見ると…本当にどこか悪いの?などと思えるくらい見た目は健康そのもので、
正直言って「無理をせずに救急車を呼んで来るべきだったかな」とさえ思えてしまった。それくらい痛みが強く、そして長い待ち時間でもあった。
ただ救急車で運ばれるとどこの病院に搬送されるか分からない(と聞いた)んで、それはそれで嫌だなとも思えるけど。

待つ事30分、ようやく自分の名前がコールされて診察を受ける事になった。
問診やらレントゲンやらを一通り行った後、それでもまだ入院という自覚が一切なかった自分は「痛み止めの注射でも打ってくれるんかな?」
などと…ややもすると呑気な事を考えていた。医者から「まぁいわゆるギックリ腰ってやつです」と症状を告げられた時も、ああやっぱりか、
くらいの感覚しかなかったし、自分が身動き出来ない状態なのにも関わらず、不思議と自分の状態を軽症だと思い込んでいたような気がする。

ゆえにその医者からあっけらかんと「一人暮らしで生活がしばらく困難な状況になるのであれば、そのまま入院して頂くという形に…」と
言われた時はまさに(またまたベタだけど)「う、うそお?」ってな感じだった。入院というのを意識させられたのは、その時が初めてだった。

もちろん選択の余地など無い自分はそのまま入院する事になり、そこから先は病室のベッドまであっという間に一直線だった気がする。
気が付けばティッシュやらタオルやら下着やらが目の前に並べられて(…って、全てその上司に買って貰った物だけど。本当に感謝しています)
殺風景な天井を眺めるだけの入院生活がスタートする事となった。

前の日記にも書いた通り、入院なんてまるで想定してなかった自分は、自己の所持品と言えば本当に財布と携帯だけしか無かった。
その携帯にしたって肝心の充電器を持っていないし(幸い充電直後だったんで電池は満タンに近かったが)、一週間程度の入院って事を
あらかじめ聞かされていた故に、普通に電源をONにしっ放しだと確実に最後まで電池が持たない。

携帯は今の自分が言わば「他界」と交信の取れる唯一の手段だし、携帯の電池が切れてしまうとまさに「完全隔離」な状態になってしまう。
一日でもネットに繋がない日があれば不安になる(ニュースなどが分からず、何だか世間から取り残されたような気分になる)ほどドップリと
ネットやメールに漬かっていた自分からすると、自分の行く末の不安をさらに煽るような…隔離された状態になる事だけは避けたかった。
よって何とか電池を切らさないようにすべく、必要としない時は細かく携帯の電源をOFFにしながらバッテリー残量を稼いだ。

とりあえず当面は、大きく身動きする事さえも…何一つ出来なくなってしまったので、ちょうど早起きで寝不足だった事&精神的にドッと
疲れを感じ始めた事で、ガタガタ考えてもどうしようもないんだからとりあえずしばらく寝てしまおう…と思ったまでは良かったんだが、
腰の痛みが強くて満足に寝返りをする事さえままならず、どうしても体が窮屈に感じてしまってなかなか眠る事も出来なかった。

どうしようもない、しょうがない…そんな事ばかり考えながら、こんな時に限ってなかなか過ぎる事の無い時間を過ごした。


…何か事実を淡々と書くだけのツマラン日記になってしまったけど、いかんせん盛り上げるポイントがないので今回は勘弁して下さいw
という事で一応次回に続きます。次回はある程度、笑える話もありますので。笑


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