また書くのが少し遅れてしまったけど、前回の日記の続きを。

非常にベタな言い方になるけど、まさに突然腰に「電流を流されたような衝撃」を受けた…訳なんだが、実はこの衝撃自体には痛みがなかった。
イメージ的には「瞬間的に激痛が走って」とか言う方がしっくり来そうなものだけど、瞬間の痛みは無くて、ただ強い衝撃だけを受けた感じだ。
もしかしたら走る事に必死になり過ぎていて、ランナーズハイ的な状態?ゆえに痛みを感じなかったのかも知れないけど。

ただその衝撃を受けた次の瞬間から、一歩足を踏み出す度に(全力で駆けた状態から急に止まれるはずもないし)腰に強烈な痛みが走った。
その痛みとは、これまたベタな言い回しになるけれど…今まで生きてきた中では一切感じたことの無い、全くの「初めて感じる痛み」だった。

そしてベースを駆け抜けて少しの所で一度足が止まると、腰に手をあてがったまま一歩も動けなくなってしまった。
動こうとするとその「自分の認知しない痛み」が襲い掛かってくる。そして、どう動かせばどこが痛むという想像がまるでつかない。
それらの恐怖心も相重なって身動きが出来なくなった。もちろん、その場にしゃがみ込む事さえも出来ない。完全に、頭と手しか動かない状態だ。

手で×印を作って動けなくなった旨をチームメイト(と言うか監督)に伝えようとするが、こちらの状態がなかなか上手く伝わらない。
しかも道中で審判のおっさんから「試合の邪魔になるからとりあえずそこをどいて」とか言われてしまう。こちらは全く動けないんだってのに。
そしてしばらくの後、チームメイト二人の肩を借りて引きずられるようにして…その身体を一旦ファールグラウンドまで退避してもらった。
傍の樹木に力を預けながら、とりあえずは何とかその場所にしゃがもうとするんだけど、あまりの痛みに座ることさえおぼつかない。
一体俺はこれからどうなってしまうのかと、漠然とした不安だけがじわじわと募ってくる。

ゲームが終盤だった事もあり、ほどなくしてそのまま試合が終わった。結局、試合は負けてしまった。
そしてまたしても肩を借りて引きずられるようにして歩いた俺は、2年ぶりに会ったチームの面々に挨拶する事さえもままならないまま…
以前の職場の元上司の車に運び込まれるようにして乗り込み、そのまま自宅方面へ強制送還となってしまった。

今日は午後から元飯田橋東風荘の面子とのセット予定もあったんだが、こんな身体の状態では到底参加など出来るはずも無く、
貴重な日記ネタが一つ潰れてしまったと半ば本気でショックを受けながら(…いや当然、セットに参加出来ない事の方がショックだったけどw)
軽く放心状態のまま自宅方面に向かう(…と言うかその元上司に送ってもらう)。もし自分が野球の場に保険証を持ってきていれば、
そのまま病院まで直行する事が出来たんだけど、まさか自分がこんな事になろうとは思いも寄らない故に当然持っていない状態だったんで、
まずは保険証を取りに自宅まで送ってもらう事になった。
車中、座っている状態でも結構腰が痛む。耐えられないほどの痛みでは無かったが、早く自宅に着いてくれとそればかり考えていた。

そしてようやく自宅まで着いたものの、あろう事か…と言うか当然なのかも知れないけど、車を降りてから体を動かす事が出来ない。
どうやって歩こうにも腰に強烈な痛みが走るし、いわゆるオンブをしてもらうにも…背中に乗る瞬間に激痛が走って、思わず絶叫してしまう。
結局自宅の前で10分以上試行錯誤して、なんとか痛みの小さい左足だけで歩いて(右肩を借りる状態で)なだれ込むように自宅の玄関に
転がり込んだ(自分の部屋が一階の真正面の部屋でホント助かった…)。

そして玄関を這いつつ部屋まで辿り着いて、最低限…保険証と財布と携帯だけを持って、そしてユニフォームの下を気合で着替えて
(うちのチームのユニは強烈に安物(新人に金銭的な負荷が掛からないようにとの配慮もあるんだろうけど)で、ズボンが劇的にダサいので
さすがにこの格好でグラウンド外に出たり、診察を受けるような事だけは避けたかったw)また這いつくばりながら何とか玄関を出た。

とにかく一刻も早く病院に向かう事、そしてその間ずっと外で待ってもらっているその元職場の上司をこれ以上待たせ過ぎないようにと、
とにかく「出来る限り早く部屋から出る事」に必死で、それ以外の事は本当に全く何も考えられなかった。
今の自分の状態を少しでも冷静に&客観的に見る事が出来れば、「入院」の二文字だって容易に想像が出来そうなものなんだけど、
その瞬間は何故か、そんな事を一瞬たりとも考える事が出来なかった。おかげで後々になって、かなり後悔する事になる…。


…一応まだ続きます。笑


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