前回の日記の続きを。
(今回は完全に野球ネタで、野球を知らないと理解し辛い部分が多々あるかと思います。野球に興味が無い方はすみません、って事で…)

その野球大会には「7番・セカンド」でスタメン出場する事になった。
セカンドと言うポジションはセンターラインの一角を占める、内野の要となるポジションで非常〜に重要視される守備位置…
というのはプロレベルの野球の話で、実は草野球では全ポジションの中で一番、重要視されないのがセカンドだったりする。

草野球では左打者が極端に少ないに加えて、投手の球速がさして速くない事が多いので、右方向にゴロで飛ぶ打球ってのが極端に少ない。
しかもランナーが出たらほとんどの場合、あっさりと盗塁されてしまうんで併殺打を処理するような見せ場も全くと言っていいほど無いし、
基本的にファーストとの距離が近いんで、サードやショートと違ってゴロを取り損ねても、少なくとも前に落としさえすれば間に合ってしまう。

一番簡単に思われがちな外野守備は、強い当たりのフライやライナーが来る事が多いゆえに捕球そのものが難しく、しかも後ろに逸らしたら
当然その後ろには誰もいないんでそのまま即大量失点になってしまうけど、セカンドだとトンネルや万歳をやらかしても後ろに人がいてくれる。
故にほとんどの試合において「ナイピ!!(注:ナイスピッチングの意)」とか「惜しい惜しい!!」とか「ツーアウトイ!!」などと、テキトーな
掛け声を適時出してるだけで気が付けば試合が終わっている。最低限カバーの入り方さえ覚えてしまえば、本当に楽なポジションだ。

そして案の定とでも言うべきか、結局今回も最後まで…セカンドには打球はおろか送球でさえも一度も来なかった。
となると後は打つ方の話をとなる訳だけど、これがまた見事に三タコ(三打席凡退)でいい所がまるでナッシングな結果に終わってしまった。
一打席目、相手のピッチャーが「カーブを投げる時にフォームが微妙〜に変わる」事をベンチからチェックして気が付いていた勘の鋭い私は、
打席で見事にカーブの一点読みに成功しましたよ。ただそのカーブがクソボールで、それを無理矢理振って三振だったんですけどね。

前の打者があっさり凡退してツーアウトで回ってきた二打席目は、初球を打ってゴルフのバンカーショットみたいなションベンポップフライ。
静まり返る自軍のベンチと、「もうちょっとゆっくり休ませろよ」という自軍ピッチャーの無言のオーラが恐かったです。

そして三打席目。この時点で確か5−9で負けていて、残りイニングもあとわずか。何としてもヒット一本は打ちたい所だった。
がしかし…思い切りかっ飛ばしたはずの打球はバットの芯を大きく外し、三塁前に…ホースに残った水のようにチョロチョロと転がった。

普通なら完全な凡打でジ・エンドってな場面だけど、相手チームのサードが結構ドテッとしたピザ体型な方でございまして、
その緩慢な動作を見やると「全力疾走すれば絶対セーフになる」などと思ったわけですよ。
そしてファーストまで全力疾走…会社に遅刻しそうになった時でもこんな勢いで走った事は無いぞってなくらいの勢いで走っていたら、
ちょうどファーストベースを踏んだか踏まないかというタイミング(ここ、何故か分からないんだけど記憶がはっきりしてない)で
本当にその時突然、腰にものすごい衝撃のようなモノが走った。

…次回に続きます。


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