元飯田橋東風荘繋がりの知人からのお誘いで、先週の週末に新潟の越後湯沢までスキーに行って来た。
ちなみに参加した4人(自分含めて)は全て、元を辿ればその雀荘の元客という事になる。

雀荘で知り合いになった人間と旅行ってのも…しかも特に今回のスキーの幹事とは、旅行に行くのは計3度目(スキーは2度目)になるし、
傍から見ればあり得ないと思われる話なのかも知れないけれど、元々麻雀仲間と言うより麻雀以外で遊んでる事の方が多いくらいなんで、
特に出会った場所が少々特殊だった事を除けばw 普通の友人と何ら変わらない感じだ。言わば泉さんとかにしても、元は似たようなもんだし。

そしてこのスキーなんだけど、個人的に…過去に少々嫌な思い出がある。

関西圏の出身者でなければあまりピンと来ない話かも知れないけれど、学生時代当時、自分が通っていた地元(京都)の公立中学&高校は
その修学旅行がいずれも「長野へ行ってスキーを滑る修学旅行」だった。
もちろん初心者・未経験者が圧倒的多数の大人数団体が行く事になる訳だから、スキー場に行って無秩序に「はい滑って」となるハズもない。
生徒の運動能力とかスキーの経験に合わせてレベル別にクラスを分けて、そのクラス単位にスキーのインストラクターが付いて…という、
言わばまぁ「スキースクール」みたいな形でのスキー旅行だった(修学旅行なんだから当然と言えば当然なんだろうけど)。

重度と言ってもいいくらいの運動音痴で言わば「ドン臭い」自分は当然、基礎の基礎から学べる超初心者コースに入ったんだけど、
中学の時はそのクラス分けが大雑把(不十分)で、一番の未経験者・初心者クラスでも生徒によって実力がピンキリの状態だった。
そして当然キリに限りなく近かった自分が、他の覚えの早い連中に合わせようとして無理をしてしまい…そしてその結果、案の定あぼーんに。

下手な転び方をしたせいで靭帯を損傷してしまい、実習初日にいきなりスキーから強制退場となってしまっただけでなく、
スキー場で風邪を引いてしまった生徒と同じ隔離部屋に何故かブチ込まれた上、ふと気が付いたらポカリスエットとか飲まされてました。
俺は病人じゃなくて怪我人だっつーの。まぁ似たようなもんだけど。

そんな過去の負傷経験もあり、未だスキーに対して多少の恐怖感を拭えないでいる。
それにスキーでこの体たらくだったらボードだと間違いなく頭を強打してあの世行きなんでw、さすがにボードは自粛しようかと考えてたり。

少し話が逸れたけど、まぁそんな体たらくで…今では辛うじてボーゲン(足をハの字状にしてブレーキを掛ける、スキーの基礎技術)だけは
何とか出来るようにはなったものの、パラレルターン(足を揃えたままS字状にスイスイと滑って行くやり方)なんて夢のまた夢状態で、
上級者コースを難なく滑る他の3人とはスキー場では完全に別行動となり、一日中一人で初心者コースを滑るのに精を出していた。

しかも自分の場合、右足に対しての体重の乗せ方が間違っているせいか…ある程度高速のスピードが出てしまうと、右足でブレーキを
掛けられない状態になってしまう(無理に力を掛けると足を取られてコケそうになる)。なので、斜度が比較的急な頂上付近では
左足にしか力を掛けられず、そうなると体がドンドンと右方向にのみ流れていく事になり…
頂上で一番左端からスタートしているにも関わらず、滑り落ちるにつれていつも右端のネットにブチ当たりそうになるという始末。

しかもスピードが出るのが恐いので、頂上付近から常にスキー板はハの字全開。
パラレルターンで華麗に滑るベテランスキーヤーを尻目に、左から右に常時ハの字のまま、一直線にズルズル滑り落ちる間抜けな俺。
これ以上格好悪く滑りようが無いってほどヒドい有り様だけど、うまく滑れないものはどうしようもない。

ただ自分としても一応努力はしたんですよ。
パラレルターンの練習をすべく、足を並列にしたまま華麗にキュッとターンを決めようとトライはしてみたものの、
何故かいつもターンが曲がりすぎになってしまい、あっと言う間に体の前後が反転したまま斜面を逆送する状態に。
「あっあっあっ、ちょちょちょ!」などと間抜けな声を上げながら、ケツを突き出した浣腸ポーズのまま最後はひっくり返ってしまい、
挙げ句の果てにはリフトに乗っている客から失笑が漏れて来るという体たらく。情けない。

しかも笑えるのが、二日目の朝にスキーではお決まりの筋肉痛がやって来た時。
他の皆はご多分に漏れず「膝が痛え…」とか「腿に張りが…」とか言ってるのに、俺だけ何故か「右腕が超痛い…」
スキーで腕が筋肉痛になるなんて聞いた事がないよと笑われながら、一体俺はどこに力を入れて滑っているんだろうと疑問に思う事しきりだった。


ただ振り返ってみると、暖冬と言われた今年の冬の天候の影響もあったせいか、特に二日目は見事なまでの快晴だったのは幸運だった。
吹雪いたりするとまともに滑る気にもならなくなるけど、今回は普通に滑っていても…暑くて体から汗が滲んで来るぐらいだったし。

あまりに天気が良かったので、自分にしては珍しく携帯でパシャッと一枚撮ってきた。



携帯なんで写真の画質はアレだけど、まぁ辛うじて雰囲気くらいは出ているかと。


一応、今回は幸い大きな怪我をしたりする事もなくw 無事に?終えて帰って来る事が出来た。
結局今年は、東京では一度も雪を見る事無く冬が終わってしまったけど…こうしてスキーで雪を見るのもまた、いいもんですな。


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