リアル麻雀とゲーム麻雀(主にネットワークを使った、対人間とのゲーム麻雀)の違いは何だろう。

当然、相手の表情とか仕草などの様子が見える・見えないの違いがあったり、点数計算を自己申告でやるか自動でやってくれるかの
違いがあったりするけど、それらは別に「アナログの環境でゲームをするか、デジタルの環境でゲームをするか」の違いでしかないし、
当然それらの要素は(多かれ少なかれ)麻雀のゲーム性にも直接関わってくる問題であるとは言っても、特に「麻雀だからどうこう」
って話にはならないような気がする。

しかし麻雀にはこれらの他に一つ、どうしても「ゲーム麻雀固有の要素」が発生してしまう。それが今回のタイトルにもなっている、ラグ。
鳴く・鳴かない(稀に和了する・しないもあるけど)の判断でゲームの流れが瞬間的に(あるいは明らかに分かるほどの)ストップする…
これは別に今更改めて言うような事でもないけど、ゲーム麻雀特有の「課題点&問題点」と言ってもいいだろう。

自分は…と言うかこの日記を読んでいる人なら、そのほとんどが同じ考えだろうと思うけど、
特にこのラグという要素が麻雀のゲーム性に致命的なほど関与しているとは思わないし、ましてや
「ラグがある麻雀ゲームはリアル麻雀とは別物(=だからゲーム麻雀の成績なんて当てにならない)」
などと言う気も無い。そりゃ全く同じでないのは当たり前の話だけど、ラグ一つの要素で他の技術力などの要素が全て覆る訳もないし、
語弊がある言い方をあえてするなら「全体的に見ればラグなんて些細な問題でしかない」と思っている。

しかし、全く無視出来る問題かと言えばそうでもなくて。
この要素によってやっぱり、明らかに実際のリアル麻雀とは違う思考を走らせなきゃいけない時もあるから。

配牌で一枚浮いてる翻牌を他家が切った時にラグがかかれば、その牌は重なる可能性がゼロなんだから次の順目に切る判断になるし
(明らかに絞りに走ったりする場合は別だけど)
染めっぽい仕掛けが入っている局面でかつ、その染め家の上家が切った「違う色の牌」で、(明らかにポンじゃない)ラグがかかると
「…染まってないのか?」などの思考が新たに生まれてきたりもする。
仕掛けていてどう見ても聴牌の家の上家の捨て牌で同じようにラグがかかっても、「まだ張ってないのか?」と思ったりもするし。

最初の翻牌の例え以外は、ブラフなどを織り交ぜる事によって「直接的な読みへの対象」からは(ある程度は)逃れられるけど、
ただそれを踏まえた上でも、これらの要素はその要素自体が明確に「本来(リアル麻雀では)あるはずのない思考」ではなかろうか。
(…フリーでも悪質な腰を使うヤツはたま〜にいるけどw)

まぁアナログ派?の打ち手の人なら「そもそもリアルとゲームで別物なんだからラグだけがどうこうって訳じゃない」と思うかも知れないけど、
自分などのような理屈でモノを考える人間からしたら? このラグって要素だけが明確に「異質な思考をさせる物」のような気がしている。

これはゲーム麻雀の一要素として(避けられないものとして)、素直に解釈すべき(受け止めるべき)事なんだろうか…?
ゲーム麻雀はラグがかかるから、それを前提に「ラグへの対処」なども(成績向上の為には)対処しなきゃいけない事柄…なんだろうか?
どうも違和感がある。単に麻雀のルールに応じた打ち方をする・打ち方が出来る能力ってのと、微妙に違う事柄のような気がして仕方がない。


…過去にゲーセンで麻雀格闘倶楽部を打った時は、このラグの問題が比較的上手く処理されていたんだけど、
(と言っても全体の処理とか捨て牌の流れが東風などよりも重めで、ラグか処理のもたつきかが分からないってだけではあるけど)
最近よく打っているMJ3では、鳴きそのものをOFFにしているにも関わらず鳴ける牌で微妙にラグがかかったりしてしまう。
そして東風は言わずもがな、完全にラグが一つの特徴みたいになってしまっている。

ゲーム麻雀では、この問題は結局完全には解決出来ないのかなぁ。
自分が一つ考え付いたラグ問題の対処法としては、鳴きたい牌をあらかじめカーソルとかタッチパネルでチェックしておいて、
その牌に関連する牌が出ると自動で鳴き、チェックしていないと基本的にスルーされてしまう…みたいな形。
シュンツのチーとかであれば2枚指定すればいいだけだし、リャンメンの片方の場合だけチーとかの場合は2枚の一方をダブルクリックなり
何なりして明示的にやれば良いし…せっかくだからゲーム麻雀の特性を生かして、「鳴ける牌全部鳴く」みたいなオプションがあってもいいし。

それならラグそのものが潰せそうな気がするんだけど、ただ毎局、いちいち何個も牌をマーキングするような行為も面倒かもね…笑


…いかん、またオチのない日記になってしまった。汗


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