天ぷらでおなじみの某チェーン店へ晩飯を食いに行った時のこと。

特に天ぷらが好物と言う訳ではないけれど、一人暮らしで外食中心の生活をしていると…いい加減ラーメンやらカレーやら、
肉料理の定食やらには飽きが来るし、まぁたまにはサッパリした食べ物でも食べたくなる。
ってことでそういうサッパリ加減を求めて行ったんだが…。

仕事の都合でラストオーダーの寸前に店に入った(この店はラストオーダーが22時前とちょっと早い)。
店員がおすすめとか言ってた季節定食を食べたんだが、食べ物が出てきた時は特に何かがおかしいとは思わなかった。
特にどうって事なく淡々と食べてた訳だが、天ぷらの中のかき揚げを食べた時に猛烈な違和感を覚えた。

いや、確かにサクサクしていてうま…

バリバリ…サクバリガリ(擬音)
バリガリバリバリ…

…。


…えーとその、何と言うかかき揚げの具の味がしないんですけど。

衣の…油の味しかしない。油の塊を食べてるようで、食べてる最中に早くも気分が悪くなってきた。
それでも一応我慢して食べていたが、ふと気が付くと…目の前の風景に異変が起こり始めていた。





…天ぷらの具を出せ。具を。


これはあれなんかな、一番最後に入った客だからって事で本日分の余った衣をサービスして下さったんでしょうか。
って頼むから客に残飯処理させないで下さい。

食べてて本当に気分が悪くなってきたんで、こりゃちょっと店員に文句の一つでも言わなきゃ気が済まないぞと思ったんだが、
天ぷらの衣って何で作ってるのか分からんという自らのバカさ加減が災いして、文句の言いようがなかった。

「おうおう!店員!この天ぷらの衣…って何、なに粉って言うのかよく知らないですけど、えっと小麦粉?薄力粉?あ、いや天ぷら粉で
いいんですか? まぁその衣か天カスかよく分かりませんけど、それつけすぎじゃないんですか?もうちょっとそのえっと、そのなに粉って(略


…どれだけシマらないクレームなんだ。
こんなんじゃ店員のリアクションも、「申し訳ございません。プ」で終わってしまう。文句言わなくて良かった。


サッパリした食べ物を求めて行ったはずが、普段にも増して胃に負担をかけて帰宅した。


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