30日の日記を読まれてない方は、先にそちらを読んでください。

昨日の話の続きを。
昔は上ランで勝ち越せない程度の実力しかなく…という事を繰り返し日記で書いてきたけれど、
その壁を破る事が出来たきっかけの一つとして、ここの雀荘で打っていたからこそ…というのがある。

上ランで勝ち越せない頃ってのは、東風で遊ぶ事自体が少なくて(まぁ今でもあまりペースが上がらず少ない方だけど)
それに負けていても「ああ、やっぱ世の中にゃ強い人間がいるんだね」程度の感覚しか無く、向上心もさして無かった。
あまりに上の世界がありすぎて目標を持つって事も出来なかったし、東風は完全に暇つぶしツールに終始していた。

ところがこの雀荘に行き始めてちょうど300試合前後をこなした頃、自分に確変タイムがやってきた。
店のRateは1900前後に急上昇し(当時の実力からしたら完全に分不相応な成績だった)、店内の成績一覧表などにそれが公開されると
メンバーから「強いですね〜」だの「R2000行けますよ」などともてはやされるようになって、それに店の常連などからも
一目置かれる存在というか、同卓する度に「うわ、キツイ面子に当たったなぁ」などと言われるようになった。
思えばそこら辺から、一部の客との交流みたいなものが始まったような気がする。

自分の場合、ネット上でも雀荘でもどこでもそうだけど、自ら馴れ合ったりとか特段親しくしたりという行為は基本的にしない。
ただ淡々と…一応マナーだけには気をつけて打っていたんだが、ただそれだけでも「強い」という事だけで知り合いが増える。
新しい交流が生まれる。強さというものが、これほどの付加価値を生むものなのか…と強く実感した瞬間だった。
リアクションが鈍く人見知りも結構してしまう自分のようなタイプの人間に残された最も有効なコミュニケーションの手段、
それが強さであり、強くなる事なんだと実感した。

などと思いながら半分調子に乗ってw 自分は本当に強くなったんだと錯覚しながら打っていたら、当然のように確変のしっぺ返しを食らった。
今でも記憶に残っているのが、約40試合の間に逆連帯(3&4位)率9割を叩き出した事…
1900前後あったRateは、たった二ヶ月ほどで1700を切る寸前まで落ち込んでしまった。

今にして思えば当然の結果なんだが、一度勝つ味を占めるというか…強さの有り難味を実感してしまった以上、もう引き返せなかった。
それにやっぱりリアル麻雀で負けが込むとネットよりも悔しさがある。勝ち誇る客の顔を思い出すと余計腹も立ってくる。笑
ここで勝ちに対する執着心とか執念が生まれて行ったんだと思う。

あと他にも…これだけ短期間に目に見えて成績を下げた体験というのをした事が無く、それ自体がカルチャーショックだったという部分もある。
正しい打ち方が全く分からないようになり、当時は自分の切った字牌を鳴かれただけで「今のはミスだったんじゃないのか」などと
いちいち考えるようになっていて、挙げ句の果てには失点の全てが自分のミスのような錯覚にさえ陥っていた。
打っていても楽しさを感じられなくなってしまい、このままじゃいかん、何かきっかけを見つけないと延々とこの袋小路から出られなくなる…
そういう危機感も初めて持った頃だった。その意識が上手い具合に自分の成績向上への意欲に繋がって行ったんだと思う。

それに通常の点5などの雀荘なら、目先の収支に攪乱されて自身の実力の推移も正確に掴めなかっただろうし
成績管理などもしないだろうから、客観的な自己成績を確認出来ないまま、単純な勝った負けたを繰り返していた気がする。
そういう意味でも東風に近いゲーム性とデータを見る事が出来る店で打ってたという事が、自身の様々な発見に繋がったと思う。


そしてここで、自分は幸運な事に「不安定だった自身の麻雀観や基礎を決定付けるほどの劇的な成績向上を遂げる契機」を掴んだんだが、
この話はここの雀荘とは別の話になるんでまた後日にでも…ってなんか「また後日」って事ばっか言ってるような気がするけど。笑


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