響さんが東京に来るという事で、新年会と歓迎会を兼ねて?セットで麻雀を打つ事になった。
(色々な経緯を経て今日の開催となったらしいんだが、自分は詳細をよく知らんので実は名目さえもよく分かってない)

参加者は響さんと自分に加えて、いつものセット面子である泉れい・桂田冬彦・Suzupon・呂尚子牙の各氏と
響さんの知り合い(としか聞いてない)で第一東風荘の漆黒の怨念・瑠璃・雀鬼百瀬の三氏で、計9人。
普段のセット麻雀は土曜日昼間とだいたい相場は決まっていたんだが、今回は珍しく夜からのスタートだった。

オールに向けて体力を温存しようと昼寝してたら寝過ごしてしまい、集合の19時から10分ほど遅れてしまったんだが、
一番集合場所に近い所に住んでいるはずの某I氏(本人の名誉の為イニシャルでお送りします)がまだ来ていない。
時間を守らない事に関しちゃ自分も人の事は全く言えんが、このI氏もかなり遅刻魔のような気がする。

I氏到着後、移動が面倒だからって事で雀荘と同じビルの居酒屋へ。
第一の方々は遅れてくる瑠璃さんを除いて麻雀から参加という事らしく、見慣れた面子なんで特に書く事が無いw
まぁ皆麻雀を意識してか、最初の一杯を除いてさっさとウーロン茶に移行してたのが印象にあるくらいか。

で、飲みは適当な時間で切り上げてセットへ。
最初のゲーム開始中に第一の方々も集まり、本格的にスタートする事になった。

始発が走り出すまでを一区切りとして打ったんだが、とりあえず自分の結果から書くと…
2−2−3−5 −16000(1.0/500-1500)
もちろん一番の負け頭。今回も優良銀行っぷりは相変わらずだった。

…。
何と言うのかな、泉さんとかと知り合ってセットで打ち始める前は、
当然面子は第二でも名の知れた強豪ばかりなのだから、そう簡単に勝てる訳がないとある程度の覚悟はしていた。
しかしこうも負けが込むと…負ける度に、そこまで自分は圧倒的な実力差があったのかと思い知らされて凹まされる。
しかも自分自身、負けの理由が明確に掴めてないのが余計つらい。
負ける度に、俺はそんなにおかしい打ち方をしているんだろうか…と何度も考えてしまう訳だが、
結果としてここまで差が出るって事は(しかも泉さんや冬さんはほぼ毎回確実に勝ってる訳だし)、
間違いなく何かが足りないかおかしいかするんだろうと思う。が、それが分からない。

こんな局面があった。
手牌はいつものごとくはっきり覚えていないんだが、手代わりの全く見込めない愚形シャボ待ちの先制聴牌をした。
手役もドラも赤もなく1300の聴牌。
当たり牌の残り枚数は3枚。3枚以上あれば愚形でも先制すると決めているのでリーチしたら、
親の百瀬さんが追い掛け、その後親が暗カン。ドラとカンドラが同じになり、結局自分が当たり牌をつかんで放銃。
リーチドラ2カンドラ2赤で18000。また一つのゲームが崩壊してしまった局面だった。

これを曲げないとなると、自分の麻雀観の根底を覆さないといけなくなる訳だけど、
曲げないのが有利という確定した情報なり根拠が思い浮かばないので、結局思考が袋小路に入り込んでしまう。

他にも呂さんに同じ半荘で倍満を2回もツモられるとか…
先制リーチ打ってるのに追い掛けにことごとく競り負け、しかもそれが局面を決定づける大物手だったりする。
単に自分が勝負弱いってだけなんだろうが、なんかこういう簡単な言葉で片付けるのもちょっとした抵抗がある。


始発が動き出す時間になって、瑠璃さんと漆黒の怨念さんが抜ける事になり、
オールを最初からずっと嫌がっていた泉さんも開放される事になった。

一旦全ての清算を済ませて、残った面子で続行する事に。
ただSuzuponさんと百瀬さんはその後2ゲームで終了し、あと残りの3人(響さん冬さん呂さん)で昼の12時頃まで打つ事になった。

負けは込んでいたが、最近の負け続けによって精神力だけは人並みについたせいか、
特にイライラしたり「なんとしても勝たないと」とか前のめりになる事無く、後半もニュートラルな感じで臨む事が出来た。
この点だけは以前より進歩した点だろうか。
自分は非常に短気でヒートアップしやすい体質なんで、以前は少しでも「理不尽だ」と思う事があるとすぐイライラしてしまい、
麻雀がボロボロになる事が多かったんだが、最近ではそういう展開も慣れて来て、頭に来ることも無くなった。
これは負け慣れじゃなくて、自身に精神力がついたんだと思いたい。

後半のセットではようやく幸運にも恵まれるようになり、
明け方から朝にかけて人が減った事で雀荘の空気も快適になって、部屋も多少涼しくなった。
ここの雀荘は空気の換気が最高に悪く、煙草を吸わない自分のような人間には結構つらい。
その影響か、それとも空きっ腹で酒を飲んだ影響かは分からないが、実は明け方までずっと頭がかなり痛かった。
その頭痛もこの面子で打つ頃には治まってきて、体調的にも良い感じで臨めるようになっていた。

そのおかげか、ラス半を迎えた時点で+50くらいの浮きがあった。
ウマが小さいので順位を重視した押し引きをせず、あくまで局面毎の収支を重視する打ち方に変え、
点数が凹んでても無理な勝負は避けるように打ち方を変えた効果がようやく出てきた。
(前半は勝負すらままならなかったので、そういう工夫をする間もなく負けた感じだが)

仕掛けのタイミングなども工夫して、赤入りの時は和了率を最優先にする打ち方を意識したおかげか、
チッパーの冬さんを相手しているにもかかわらずチップもその時点で+12枚。
最終の半荘でも南1局で微差ながらトップ目。ようやくまともな結果を出せると、内心ホッとしていた。

そんな南1局。
序順でミスをしてしまい、4sを切ってるのに赤5sを孤立牌として持つという、どうしようもない形にしてしまった。
それなのに特にオリようとした訳でもなく、仕掛けもなかったので不要な牌を淡々と切るという、今にして思えば愚行を
やらかしていたんだが、そんな時に14順目に自分が切った9pで冬さんから「ロン」の声。

その瞬間は、「あれ、直前の順目も9p切ってるのになんでだろう」としか思わなかった。
「はっ?」という感じしかなかった。

で、手牌が公開される。

「32000の10枚です」

いつもと変わらない表情と言い方で、さらりと冬さんは言った。
この瞬間、自分の脳裏にこの時間まで打ってきて積み重ねてきた和了の光景とか苦労が、走馬灯のように流れた。
それらもこの一撃で全てが水の泡。あ然とか、頭が真っ白とか、そういう平凡な言葉しか思い浮かばないのが情けないが、
とにかくそういう心理状態に、しばしの時間苛まれる事になった。

…まだ、勝つには早いという事なのだろう。
ちなみに後半の結果は、3−2−2−3 で +1200 だった。
もし国士を打ち込んでなかったら…と思ってもしょうがない。出た結果がこれなんだから。


でもなぁ…冬さんが実家に戻ってしまうまでに、せめて一回でいいから勝ちたい。笑
あと響さんも、こちらに来てもあまり時間は出来ないとは思うけど、もし余裕があればまた打ちましょう。


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