首相官邸下、キャピトル東急裏の「黒澤」。詳しくは知らないが、場所柄きっと大物政治家ご贔屓の料亭だったのだろうか。素晴らしい建物である。(その割には写真の出来が悪いなー) なぜ「黒澤」なのか。dancyu 5月号にもあるが、黒沢監督の食卓なのだそうだ。よく分からないコンセプトだが、手打ちのそばをいい雰囲気の店内でいただくことができる。 dancyu によれば、打ち手は高橋邦弘氏の長坂「翁」で修行をされた方だそうだ。ということは、「一茶庵系」か。 |
麺は田舎とせいろをいただいた。いずれも、一茶庵系らしい出来。つまり、ほどよい切り幅のせいろ。それよりやや太めの田舎。決して太過ぎず、じゃりじゃりしない上品な仕上りが一茶庵系の田舎と心得る。そばの風味はまずまず。 ただ、つゆは香りはいいものの、麺に絡まる力が弱いと感じた。この感じは広尾「箱根暁庵」でもつい持ってしまう。基本的には大好きな一茶庵なので、こういうことを書くことは非常に心苦しいのだが、出汁の風味が全面に出過ぎると、香りと最初の舌ざわりは良くなっても、麺に絡ませたときに、香りは麺と対立、絡み(辛味)力はイマイチとなってしまうことが往々にしてあるような・・・。 そんな思いを持ったが、決して、庵主は先入観で判断したつもりはない。 行かれた方々の、ご意見を待ちたい。これまでのところ、支持が一票、絶対否定が一票である。庵主はちょっと反対というところか。 千代田区永田町2-7-9 03-3580-9638 (地図は左の住所をクリック) 日曜 休 11:30-15:00 (そば席のみ) 17:00-22:00 (土・祝は12:00-20:00) |