作者突撃インタビュー!
vol2.キャラクタ編

作者インタビュー、第二弾!今日はキャラクタたちに迫ってみます!


硬派な真美と、軟派の三奈子


−−では、登場人物についてお伺いします。まずは、主人公の私から!

赤木「真美のイメージは、一年生編の「黄薔薇革命」あたりを読みながら構築しました。真面目で硬派思考の記者
(※編注 新聞の中で、政治、経済、社会の記事を硬派と呼ぶ)という人物像です。自分の受け持った記事に責任を持って、最後まで追及の手を緩めない。先に話したとおり、今回は停学になった生徒を追う、という話なので、真剣な真美の姿が見ることができます」

−−おおー、格好いい! って私のことか(笑

赤「うん、全体的に格好良く書いていますよ(笑) あと、真美は編集長でもあるから、その辺の色も少し出しました。リーダーとして、全体を引っ張っていく姿も描写されています」

−−なるほど。

赤「とりあえず、はちまき締めながらワープロに向かうようなそういうシーンはありません(笑」

−−もう、それ言わないでください!(照 他には?

赤「一番最初のページで、真美の父親について少し出しました! これは完全に私の創作ですが」

−−お、お父さん、ですか?

赤「最初に印象深い何かを持って来たくて、書いてみました。こういう話があってもいいかな〜、という感じです」

−−自分がどういう風に描かれているのか見るのはちょっと恥ずかしいかも・・・でも楽しみです。では、他のキャラの話を。不肖の姉、築山三奈子さまはどのように書かれていますか?

赤「三奈子は、真美とは正反対に書きました。芸能・・・つまり山百合会ネタを得意とする軟派の記者
(※編注 新聞用語で芸能、文化の記事を軟派と呼ぶ。別に悪い意味ではない)にしました。真美が新聞記者タイプなら、三奈子は雑誌記者タイプって感じで」

−−確かに、お姉さまはそんな感じですね

赤「前編集長にして、元スクープの女王。今は一線を退き、リリアン編集手帳というコラムを書いています。真美と新聞に対する考え方の違いから、激しくやりとりするシーンもあるかも」

−−なるほど〜。でもお姉さまって、トラブルを対処し続けてきたせいか、結構迫力あるんですよね・・・言い争ったらちょっと怖いかも。

赤「個人的には、日記にも書いたんですが、三奈子を書いているときが一番面白かったですね。テンポよく進みました。クライマックスシーンの彼女も要注目」

−−日出美はどうですか?登場しますか?

赤「登場します。しますが、残念ながらここまでの原作だけだと、彼女の性格はあまり分からないんですよね。なので、表現するのに苦労しました。もっとキャラクタがよく分かれば、彼女をもっともっとプッシュしたいんですけどね、私は」

−−今後、原作で登場しますかね?日出美は。

赤「微妙でしょうね。真美ですらそんなに登場しないのに、日出美が登場するかというと・・・仮にあまり登場しない場合は、私独自の味付けで彼女を表現したいなと思っています。真美もうかうかしてられないぞ」

−−む、「姉妹はライバル」なんですね、やっぱり・・・


真美を助ける薔薇ファミリーたち


−−その他キャラについてお伺いします。まずは、私の親友、武嶋蔦子さん。

赤「真美とはほとんどセットの蔦子さん、もちろん出てきます!もちろん写真関係です。ただ、今にして思えば、もう少し出番作れたかも。人気のある蔦子をもっと出した方がよかったかな」

−−えー、それって私たちが人気ないってことですか?

赤「そうは言わないけど・・・真美中心で同人誌作るのって実は相当挑戦的なんじゃないか、と、入稿してから思ったのは事実です(笑」

−−ふーんだ、どうせ私は人気がありませんよー。じゃ、一般人気もかなり高い、薔薇ファミリーについて。まずは紅から。

赤「はい、紅といえば祐巳と祥子の主役コンビ。二人は結構出しました。祐巳は真美のよき友人として、祥子は三奈子と緊張関係がある相手として登場しています」

−−緊張関係!祥子さまはお姉さまを嫌いってことですか?

赤「ま、あれだけ去年色々やれば、普通嫌われるよね(笑)原作でも祥子に冷たくされてるし・・・ただ、原作より、不仲を少し誇張しているかも。それには意味があって、真美が祐巳と仲良しで、三奈子は祥子と微妙な緊張関係にある、という設定にしたかったから。これは二人の記者としての性格付けを説明する際に、重要な設定なのです」

−−黄はいかがですか?

赤「黄色ファンの方スミマセン、由乃はちょっと出てきますが、令ちゃんに関しては名前しか出てきません」

−−黄色はあまり、と・・・最後に白は。

赤「白は、志摩子と乃梨子が出てきます。志摩子は、他の人と比較するとちょっとだけ重要な役割を持っています。乃梨子はちょい役。本当は出てくる予定がなく、乃梨子の位置に令ちゃんが出てくる予定だったのですが、どうやら黄色より白が好きな赤木によって、いつの間にか乃梨子に変わってしまいました(笑)」

−−なるほど、黄よりは白い方が好きなんですね。メモメモ。

赤「そんなところメモしなくてもいいんだよ! なお、読者人気絶大の聖は出てきません」

−−旧三年生は出てこないんですね。

赤「江利子だけは名前が一回出てくるけどね。俺個人としては、人気キャラの世代交代を推し進めたい思いがあります。いつまでも聖や蓉子に頼ってはいけないんじゃないかといつも思っています」

−−世代交代、とありましたが、では乃梨子ちゃん以外の一年生は? 特に筆者お気に入りの可南子ちゃんとか。

赤「可南子や瞳子、笙子は今回は出せませんでした。出したかったんですけど・・・残念です。ただ、可南子に関しては次回のメーンでいこうと思っています」

−−その他のキャラについて、もし何かあれば。

赤「今回、鹿取真紀先生を使いました」

−−鹿取先生、って私たちの担任の?

赤「ええ、新聞部の顧問として設定しています」

−−それはまた思い切った設定ですね。

赤「原作には先生が三、四人程度しか出てこなくて、そのうちの一人、山村先生は剣道部の顧問。文化系の先生といえば、鹿取先生ぐらいしかいないわけです」

−−どういう風に描かれているんですか?

赤「原作では、生徒の自由にやらせてくれる先生なので、その線をうまく使わせてもらいました。最後の方では、重要な役割も持たせています。そのシーンを読んで、「こんな鹿取先生ありかよ」と思う人もいるだろうけど、逆に、好感を持って鹿取先生のファンになる人も三人ぐらいいるはず、と自負しています(笑)」


インタビュー、次回は最終回。作品全体のことや今後の話が飛び出します!





Back