PJ-80 局発周波数の謎(続き)

                                                        2006年11月26日 安島

 

 前報に引き続き、ミキシング動作を解明するために回路シミュレーションを行った。

 シミュレータは、本についていたCircuitMakerを用いた。ダイオードとトランジスタはそのものの部品データがなかったため、近いと思われるものを適当に選んだ。

 図1にシミュレーション回路図を示す。部品番号はPJ-80オリジナルに極力あわせた。信号は3.52MHzで、局発は次の2種類を用いた。

@ 1.761[MHz]=(3520kHz+2kHz)÷2

A 3.522[MHz]=(3520kHz+2kHz

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


楕円: C楕円: B楕円: A                                図1 シミュレーション回路

 

 

 シミュレーションは過渡応答の影響をなくすため、スタートから4msの時点から5msの時点までのデータを示している。

 信号及び局発信号レベルはそれほど高くは無いので、検波用ダイオードは理想ダイオードとはかけ離れた非線形領域で使われることとなる。従って、包絡線検波という動作ではなかった。


                                   表1 信号入力500mV

 

@ 1.761MHzPJ80方式)

A3.522MH

黄:A、緑:B

B

C

D

 


                                   表2 信号入力100mV

 

@ 1.761MHzPJ80方式)

A3.522MH

黄:A

緑:B

黄:B

緑:C

緑:D