PJ80の追試 2006.11.25 T.Ajima
早川さんのレポートによると、温度特性を劣化させている諸悪の根源は、C16,C18であるとのことです。そこで、私のセットでも追試をしてみました。ちなみに私のPJ80のバージョンは2002.10.23(小倉さん情報によると温特が良好なバージョンとのこと)
試験方法は、ファンで風を当てながら、各部品のボディに半田ごてを一定時間あてて、そのときの局発周波数の変化を読むものです。
図1 局発部回路図(周波数変動に対する温度の感度は、赤:高、紫:中、緑:小)
図2 各部品の様子(赤丸はC16,C18)
図1に回路図を示しますが、同時に実験結果も表示しています。温度に対する感度は確かにC16、C18が高かったです。半田ごてはB2(トランス)を除いて各部品のボディに1秒間当てました。リードを過熱しなかったのは、リードに触れると急激に熱が伝わるだけでなく、他の部品にも熱が伝わってしまったり、電気的動作に影響があるからです。B2(図2で白いコア)に関しては、図体が大きいので金属ケースに対して5秒間の加熱としました。今から思えばケースでなく白コアに触れたほうが良かったのではないかと反省しています。
図3に実験結果を示します。測定したのは局発周波数ですが受信周波数に換算しています。
図3 熱衝撃実験結果
緑の感度小に比べて、C16,C18はその10倍の感度がありことがわかります。ちなみに気温は19度でした。
以上